アジア最大の格安航空会社（LCC）エアアジア（マレーシア）は25日、ANAホールディングス（本社：東京都港区）との提携を解消すると正式に発表しました。

　日本における合弁会社であるエアアジア・ジャパンは2011年に設立され、成田空港を拠点に国内外の路線を就航させていたが、搭乗率が伸び悩み、業績の低迷が続いていた。エアアジア・ジャパンの株式は、エアアジアが49%、ANA HDが51%を保有していたが、エアアジアの持つ全株式をANA HDに24億5000万円で売却し、ANA HDの完全子会社化になる予定だ。

　ANAホールディングスによると、「共同事業解消後も、引き続き成田を中心としたLCC事業を継続する」とコメントしており、10月末まではエアアジアのブランドは存続する。

　エアアジア・ジャパンの機材は全てエアアジアが保有するもので、11月1日までには全機が返却される。そのため、11月1日以降の運行については現在のところ未定だが、7月中に改めて発表されるとのこと。

　ANA HDが出資しているLCC、ピーチ・アビエーションとのブランド統合も噂されているが、公式な発表はなく、エアアジア・ジャパンの存続会社による新ブランドでの立ち上げという可能性があるようだ。