成田国際空港は、拡張整備を進めていたLCC専用の第3ターミナルについて、4月5日から新アクセス通路などの供用を開始します。

【公式URL】成田国際空港

　2015年にオープンした第3ターミナルは、2017年までに急増して年間760万人に利用され、年間取扱能力（想定利用旅客数）を突破。混雑緩和のため2018年に増築を発表し、2019年には到着ロビーの増設で年間最大900万人想定に、そして今回4月5日から出発ロビーの拡張と新アクセス通路の開通で年間最大1500万人まで増強されます。

成田3タミ 新出発ロビー
成田3タミ 新アクセス通路
　新アクセス通路は4月5日深夜0時から供用が開始され、通路のデザインは陸上競技のトラックを模した従来デザインを踏襲しつつ、第2～第3ターミナル間の距離が約500mから約300ｍに、所要時間は徒歩約10分から約6分に短縮されます。また、通路の立体化により完全歩車分離を行い、安全性も向上します。

成田3タミ 新出発ロビー
成田3タミ 自動チェックイン機
成田3タミ 自動手荷物預け機
　また、4月21日からは出発ロビーの供用が開始され、新フロアにはジェットスター・ジャパン、ジェットスター航空（※）、チェジュ航空（※）の3社が移動し、36台の自動チェックイン機、24台の自動手荷物預け機が稼働し、非接触かつスムーズなチェックインが可能となります。（スプリング・ジャパンは従来フロアのまま移動せず）
　※国際線運休中。

成田3タミ フロアマップ
　今後は、2022年秋にカーブサイド（シャトルバス発着場）を供用開始する予定で、そのほか、セキュリティエリア内の国際線商業施設（飲食、物販）を計画しています。

アート空間 Make Terminal3 Vivid

　第3ターミナルおよび新アクセス通路において、福祉を起点に新たな文化創生を目指す株式会社ヘラルボニー（岩手県盛岡市）と共同で、アートと空間が一体となったコンコースやギャラリー型シーティングスペースを整備します。拡張エリアのエントランス部では、ニットアーティストの蓮沼千紘さんとのコラボによるアップサイクルアートなど各種アート作品が展示されます。

成田3タミ エントランス アート作品